工程表への危惧/菅首相は自分の遣っていることが分からなくなっているのではないか [民主党瓦解]

会議乱立
大震災以降、次々に会議や本部を立ち上げている菅首相。
その数、既に、21とも22とも。
そして昨日(22日)、とうとう言った。
 「・・・・もう少し整理ができないかということで、現在、(枝野幸男)官房長官のところで整理をする方向で調整をしていただいております」。

必要だから作ったんじゃ無かったんだ。
きっと、寂しかったんだろう。
一人じゃ寂しいから、自分の周りに居て欲しかった。
だから、会議や本部を設立し、会議、会議、で人を集める。

だけど、「僕は原子力には物凄く詳しいんだ」、と言いながら、「臨界って何?」、という人。

日本の危機に、何とか力に為ろうと考えて集まった専門家の人達。
  何が分かっていて、何が分からないのか。
  何を知りたくて、それを知ってどうするのか。
首相としての本心が分からなくなって、本気で意見を述べることも無くなる。

ましてや、感情を爆発させて頭ごなしに怒鳴り散らす、となれば・・・・.

もう、菅さんの周りには、まともに進言する人は居ないのではないだろうか。

付記:
  ●東京消防庁の福島原発での放水に際して、4時間の予定を、連続放水を求め・・・・、
    速やかに遣らなければ処分する、と言ったとか・・・・
           結果、ポンプ車はオーバー・ヒートして壊れてしまったとのこと。
    この発言の主だとされた、海江田経産相は、
       不快な想いをさせたことに謝罪したが、事実に関しては微妙な言い方をしていた。
      
    参考記事: 経産相?東京消防庁に圧力発言…抗議で陳謝
                                   (2011年3月22日 読売新聞)

  ●松本健一内閣官房参与と会談した際、
    第1原発から半径30キロ圏の避難・屋内退避区域について、被災者への説明もなく
    「10年-20年は住めない」といった会話がされていたという。
    首相は、自分は言ってない、と主張しているそうだが、それなら、松本氏を更迭すればよい。

    参考記事: 菅隠蔽ウンザリ…3月末レベル7認識「20年住めない」発言も
                                   (2011.04.14)
    
原子力安全委員会から3月23日時点で、今回の原発事故について「レベル7の可能性がある」と報告を受けていた。



工程表
放射性物質の漏出が続く福島第1原発について、東京電力は17日、事態収束に向けた「工程表」を発表した。

    参考記事: 関係者も愕然!東電“嘘っぱち”工程表「あくまで希望的観測」
                                   (2011.04.18)

だけど、翌日にアメリカのロボットが調査に取り掛かる。

    参考記事; 2号機原子炉建屋、米国製ロボットで調査
                                   (2011年4月18日 読売新聞)

      ちょっと待って!
      工程表って、予定表でも変更可能な計画表でもない。
      それは、一種の契約ではないのか。
        契約とは、納期と品質を前提にしており、守れない場合には賠償も有りえる。
      だからこそ、海外の国々が、一様に評価する発言をしているのだ。

      そして、工程表は、現状の調査・分析の結果に基づいて作成されるものだ。
      現時点での問題点、予想される障害、各種の資源などを押さえていることが前提のはず。
      それなのに、今回は、工程表を発表した後で、調査が始まっている。
      どういう事か。

        現状把握も無しに、事故収束の約束をしてしまった、と言うことではないか。

会議を乱立して、整理を他人任せにする。
国民が驚愕する発言を、言った/言わないと曖昧に葬り去ろうとする。

そんなことが茶飯事になっている菅首相だが、
   この工程表は、世界に向けた約束の宣言である、ということを自覚しているのだろうか。

    日本の信用に関わる致命傷にならないことを祈るばかりである。


タグ:原発
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